第2回定例会において、可決された「クリーンセンター発煙・火災事故対策における松下玲子市長の姿勢に対して 猛省を求めるとともに徹底的な原因究明と再発防止策を求める決議」について、議事録が公開されたので確認をしてみました。

質問者
 この今の運営状態、5回火事が起きた、発煙事故が起きた、これが正常な状態だと行政は考えているのか

答弁
 議会及び市民の皆様に御心配をいただいていることについては解決していかなければならないと思いますが、これをもってクリーンセンターが正常か異常かと判断をする、この2つのどちらかに判断をすることではないと考えております。

決議文内で指摘された質疑
 質問をした議員が、「市長は、クリーンセンターで5度も火災が発生したことを、正常なことと思っているのか」という旨をただしたところ、市長から「正常か異常か判断することではない」との発言があった。

 質問者は運営状態が正常か異常かと聞いているようにとれます。5回火事が起きたこと、発煙事故が起きたこと、それ自体は確かに正常なことではありません。しかしクリーンセンターが業務をサボったり、運営をごまかしたりしていたわけではありません。
 そして質問の趣旨は運営状態についてです。それに対して火災や発煙だけで正常なのか、異常なのか、そのどちらだと判断することではない、と答弁しているのですから、私としては理解できます。
 そして決議文内に根拠として書かれている質疑については、言葉が省かれ「火災が起きたことが正常か異常か」とニュアンスがずいぶんと変わってしまっています。

 このようにニュアンスが変わることで、情報が異なった意味合いで伝わることもあるのではないでしょうか。
 以前の記事で紹介しましたが、「クリーンセンター発煙・火災事故対策における松下玲子市長の姿勢に対して 猛省を求めるとともに徹底的な原因究明と再発防止策を求める決議」を「松下市長に猛省を求める決議」と略し、クリーンセンターは事の発端として「就任直後より責任感に欠如した松下市長の態度に起因」などと勝手な説明をブログに書く議員もいるわけです。

 これはあくまで私個人の感想ですので、議事録を読む人によって受け取り方は違うと思います。決議については議会で決まったことですから、もちろん重く受けとめるべきです。この決議、賛成13人、反対12人。「徹底的な原因究明と再発防止策を求める決議」だったら全会一致だったのかなと思います。
猛省議事録